あゆむ社長のブログ

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安全・安心を担保する①

関東で廃石膏ボードリサイクル事業を行っているX社は分離した石膏を建材メーカーに供給しています。
これまでは何らクレームが無く順調に推移していましたが、先方で溶出試験をしたところ、許容範囲以上のヒ素が混入していることが判明し、現在X社では石膏の供給がストップしています。
1997年6月、時の厚生省は国内の石膏ボード生産工場全てを調査し、ヒ素等が溶出することが判明した工場を特定しました。
当時の文書では…
◆小名浜吉野石膏(株)いわき工場で’73~’97/4月の間に製造された石膏ボード製品で0.41mg/lのヒ素が溶出
◆日東石膏ボード(株)八戸工場で’70・’71・’77・’83~’97/4月の間に製造された石膏ボード製品で0.24mg/lのカドミニウムが溶出
◆解体工事段階で廃石膏ボードの裏面に印刷されている製造工場名を確認し、該当するものについては製造工場で一定の条件で引き取る
…となっています。
常々申し上げていることですが、元廃棄物を中間処理し、リサイクルさせる為には
◇リサイクル手法の透明性を化学的に証明すること
◇リサイクル材自体の安全性を化学的に担保すること
…が肝要です。


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沖縄県での動き

週刊循環経済新聞によると、沖縄県は2010年4月1日から正式に廃石膏ボードの完全管理型処分を義務付けるとのこと。
いよいよ「本土並み」となります。
2006年6月1日付環境省廃棄物・リサイクル対策部長通知以降、廃石膏ボードは埋立処分の場合はボード状は言うに及ばず石膏・紙に分離した状態でも一切管理型処分となった訳ですが、沖縄県では県内(島内)の管理型処分場は3施設で3~4年分の残余量しかないこと等の理由で『周知期間』として2011年5月末までの石膏粉の安定型処分を認めていましたが、県内の安定型処分場で廃石膏ボードが原因と思われる高濃度の硫化水素が発生したことから周知期間を前倒ししたものです。
沖縄県の中間処理業者様では県内で処分できないものは海上輸送し、南九州の管理型処分場に処理を委託しているのが現状でそのコストは膨大なものになります。
現在県の「ゆいうるリサイクル認定」を受けている事例はRC-40にリサイクル石膏を3%添加した再生砕石のみ。
廃石膏ボードは米軍施設の改修で発生するものを中心に発生量は伸びています。
本土に委託する必要がない『沖縄スタンダード』を立ち上げる必要があります。


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廃棄物の有効利用の研究成果発表会

午後より三重県工業試験所主催の「廃棄物の有効利用に関する研究成果発表会」に参加、同所の(主に廃プラでしたが)リサイクル技術の取り組みについて話を聞きました。
ところが…
会社より『至急帰社されたし』のコールがあり、強制送還。
肝心な部分を聞き逃してしまいました。
断片的な報告になりますが、関心したフレーズを紹介します。
どのような材でも「リサイクル」を満たすためには…
1.品質
 リサイクル材はバージン材料よりも品質が劣ること
2.コスト
 回収・破砕・選別・検査・再生処理等の費用がかかること
3.納期
 リサイクル材としての供給量は変動することを覚悟すること
…という売り手・買い手の「共通認識」を持つ必要がある。
またリサイクル市場の規模は年々増加の傾向であり、’00時点では3兆6000億円、’10予測は最低でも4兆円の巨大規模とのこと。
廃石膏ボードのリサイクル事業も当然この中に含まれます。
今は取扱量が少ない施設が多いかもしれませんが、ベクトルとしては十分成長する事業です。
建設リサイクル法での特定指定建材追加に向け、今から準備が必要です。


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富山・福井特派員報告

36e4014e.jpg昨日出張した富山・福井。
四日市から東名阪⇒名古屋高速⇒名神高速⇒東海北陸道を走り、本州の真ん中を北進。往復680Kmの車での移動。
帰宅した際はドロドロに疲れていたのですが、目はランランとしていました。
ビールで「解毒」しましたが、解毒剤のビールは6本空いていました…。
現地ではいろいろな情報を得ることができ、有意義でした。
特筆すべきは福井県の導入先で受入量が増加しているという情報(写真は同地で稼働中のRECOM400MSシステム=2t/h,max.=。粉塵防止のために全体的にビニールカーテンで覆っています)。
受入価格は新築系が立米当たり@7,500円、解体系が@8,500円という「適正価格」。
ダバハゼで受入れた様子は確認できず、ストックヤードにあった廃石膏ボードは良質のモノでした。
通常では秋から年度末にかけ解体工事や新築工事が増加する季節ですが、今年はどうなるでしょうか?
当然エリアによっては未だに取扱量が減少している地区もありますので、大々的に『底打ち』とは言えませんが、やり方次第で受入量を増やすことはできると確信しました。
リサイクル事業だけでなく全産業的に言えることですが、『自社の強みを十分説明し、お客様に安全・安心を担保し、その上でお客様も自社も発展できる「互恵」の関係を創ること』に尽きるのではないでしょうか?
今日は特別国会開会日。
大躍進を遂げた民主党政権。鳩山内閣の船出の日ですが、単なるポーズで終わることなく景気が浮揚するよう、頑張ってもらいたいものです。
『二番底』になりませんように…。


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「片持ち」スクリューコンベヤ

今日は富山・福井に出張。只今帰四しました。
今日のネタはまた後日。
粉体搬送でよく使われるスクリューコンベヤ。
我が社でも標準仕様化し、あらゆる粉体搬送で製作します。
「あらゆる粉体搬送」ですが、各論では粉体の種類で形状が変わります。
粉体の流動性・比重、コンベヤ自体の充満率・クリアランス・搬送能力等を総合的に計算しなければなりません。
石膏や石灰・セメント・小麦粉等、いろいろな粉体がありますがそれぞれに独自の特性があります。
我が社のスクリューコンベヤはモーターを別置きし、チエン駆動でシャフトを廻すようにしています。
ビジュアル的には垢抜けしませんが、一番間違いの無い形状であると自負しています。
最近の流行りのスクリューコンベヤは「片持ち」でシャフトとモーターを直結する形状のもの。
格好が良く、スマートなデザインなのですが、搬送する粉体によってはシャフトが折れる現象が多く見受けられます。
あるお客様(やはり他社製装置を導入)からスクリューコンベヤのシャフトが3ヶ月~6ヶ月程度で折れ、その都度シャフトを交換しているとの話を聞きました。
当然それなりの計算がされ製作されている訳で、我々が細かいことを指摘する立場にありません。
敢えて一言申し上げるならば『廃石膏ボード』という『元・廃棄物』を搬送する訳ですから形状が安定している素材とは違い、『リスクヘッジ』した搬送機にしなければなりません。
この分離装置にあるスクリューコンベヤは「片持ち」方式でシャフト⇔モーターが直結しているため「あそびしろ」が無く、何らかのイレギュラーな状態が発生した結果シャフトが折れるのでは?と推察します。
我が社のスクリューコンベヤはモーター別置きでチエン駆動のため、仮にイレギュラーな状態が起こってもチエンに「あそびしろ」があるのでそのイレギュラーを吸収できるメリットがあります。
仮に吸収できなくてもチエンが切れることでシャフトが折れるまでの重症にはなりづらいのです。
我々は粉体搬送において40年超の歴史を持っています。
実際稼動している設備を見学して下さい。
営業マンがクドクド説明しなくても我々が納めた設備が十分説明してくれます。


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